はじめに
こんにちは。はじめまして。
中途入社3年目のビット カジノ 入金 方法S推進本部インテグレーション部NIユニット所属の須藤です。
私が所属している部署では、NW製品やゼロトラスト製品の導入業務を主に行っています。 今回は、ビット カジノ 入金 方法で得た技術について、紹介いたします。
ビット カジノ 入金 方法の経緯
まず、ビット カジノ 入金 方法とは何かについてお話します。
機器の導入業務にあたり、検証用のネットワークを構築し、正常性の確認や障害発生時の動作確認を行うことです。
私たちが持つ検証ビット カジノ 入金 方法には以下の課題がありました。
課題① 1つの案件に対して、検証用の
ネットワークを作っては案件終了時に壊す
→似た案件が多々ある中、
ビット カジノ 入金 方法構築に時間がかかりすぎる
課題② EOLや脆弱性に課題がある
機器やサービスがある
課題③ 過渡期に検証スペースが足りない
これらの課題を改善するため、マネージャー発案のもと、ビット カジノ 入金 方法プロジェクトがユニット内で始動しました。
検証ビット カジノ 入金 方法の新構成
毎週の定例会を通し、検証ビット カジノ 入金 方法の新しい構成は以下図の形に落ち着きました。
1案件もしくは1拠点を1テナントと置き換え、10テナント分のビット カジノ 入金 方法を用意しています。
PEルーターに見立てたWAN用のL3スイッチは内部でVRFが設定されており、お客様のネットワークビット カジノ 入金 方法を再現します。BGPの検証も可能です。
LAN用のL3スイッチでも同様にVRFを設定しており、案件でネットワークセグメントが被っても同ビット カジノ 入金 方法で検証を進めることが可能です。(VLANの被りはNG)
仮想基盤は、よくNW製品に設定するDNSやSNMPサーバをLinuxで構築しており、本ビット カジノ 入金 方法のリリース後はメンバーはサーバのネットワーク機能に触れることになります。
上記により、導入担当メンバーが用意する機器は主に「導入機器」だけとなり、検証スペースの最小利用が見込めます。(課題③)
また、WAN、LANともにすでに設計が施されている機器があることでビット カジノ 入金 方法構築の工数削減も可能と考えています。(課題①)
やっと本題。学んだ技術
上記の構成や課題を踏まえ、色々な技術の導入をプロジェクトチーム内で検討してきました。 導入を採用したものもあれば、ビット カジノ 入金 方法には適さないため導入を断念したものもあります。
いずれも面白く、知見が広がりましたので5つの技術を紹介します。
1 VRF
1台のルーターを複数台のルーターのように動作させる技術です。前述の通り、1テナント=1VRF=1台のルーターを提供として10個のVRFをL3スイッチ内で設定しています。機種によってはVRFを設定できないものもあるので注意が必要です。私たちは他部署から貸していただいたCiscoのC3750を利用しています。
VRF間でのルーティングも可能であるため、例えばテナント1とテナント2間で拠点間ルーティングを見立てた検証も可能です。
L3スイッチ1台で10台分のルーターとして動作するのはお得感があります。
CiscoのVRF設定コマンドは以下の通りです。
(config)#ip vrf VRFの名前
(config-vrf)#rd RDの値
VRFを紐づけるインターフェイスには以下も設定します。
(config-if)#ip vrf forwarding VRF名
2 Cloudflare
今回は下図の構成のように、Cloudflare Zero Trustを利用して、リモートアクセスビット カジノ 入金 方法を構築しました。 本来のCloudflareの利用用途は、Webサイトのセキュリティを高めながら表示速度を上げるCDNです。
※CDN:Webコンテンツをユーザに効率的に提供するネットワーク。キャッシュサーバの代理応答により、オリジンサーバより早く提供できる
Zero Trust機能は50ユーザ(メールアドレス単位)まで無料であり、導入もWindowsからLinuxまで様々なOSの機器に対応しています。
クライアントツールから検証ビット カジノ 入金 方法へのアクセスにあたり、OSやPCシリアル番号の確認など制限やチェック項目を設定できます。
今まで、FortigateのSSL-VPNを利用していましたが脆弱性に当たる頻度が高いため、Cloudflareの導入検討にいたりました。(課題②)
3 EVE-NG
ネットワーク製品のエミュレーター(再現ソフト)です。
Cisco製品をはじめ様々な機器に対応しています。
仮想のOSが必要となるので、導入にあたりOSの入手方法を検討する必要があります。
また、仮想ビット カジノ 入金 方法で動作していますが、かなりのメモリを使用するので導入先の容量に注意が必要です。
画像のようにNW機器をノードとして追加し、ネットワークビット カジノ 入金 方法を再現できます。
4 Proxmox
仮想化プラットフォームの1つです。
Linuxコンテナを利用して、容量を小さくサーバを立てられる機能に利便性を感じ、EOLを迎えるESXiの後継として導入を検討していました。
しかし、下記理由のため導入を断念しました。
・仮想ネットワークのVLANの付け替えがESXiよりも手間だった
・利用用途が簡易的なサーバを構築するためだけだった(ESXiで対応可能)
5 NEEDLEWORK
ネットワークのテスト自動化ツールです。
NEEDLEWORK内でも仮想的にセグメントを持つことが可能です。
シナリオというテスト項目を書き、自動的にテストを実行できます。
これがあれば、数百行あるアクセスリストも怖くないですね。
検証ビット カジノ 入金 方法とは別枠での導入でしたが、プロジェクトを通してより理解できました。
今回はインターフェイスやシナリオの設定からテスト実行までの画面を参考に添付しました。 構成は図の通りで、NEEDLEWORK内にある192.168.1.1から10.10.1.1へ物理RT経由でpingを実施し、疎通を確認することが目的になります。
実際の構成はルーターとPC(NEEDLEWORK)を物理的に接続しているだけです。
インターフェイスの設定から始めます。
VLANの設定をする場合、対向の物理機器はTrunkモードで設定する必要があるので注意してください(私はこれで詰んでいて、チームメンバーに助けてもらいました) 。
次に仮想ルーターの設定をします。
あとはシナリオ(テスト内容)を書いて、テストを実行です。
無事に成功です!
おわりに
わたくし自身の話で恐縮ですが、育児休暇後の久しぶりの現場復帰の中で、本プロジェクトに参加し、設計から実作業までを改めて学ぶ機会となりました。
今までのビット カジノ 入金 方法を変えることはハレーションが大きいです。が、スーパーに導入された無人レジや某レストランのネコ型ロボットのように、気がついたらその新しい技術が当たり前になり、便利になっていることが多い時代です。その技術の進歩のためには、エンジニアが試行錯誤しつつ挑戦することが必要なのだと思いました。
新しい検証ビット カジノ 入金 方法がチームメンバーの役に立ってほしいという気持ちと同様に、今回紹介した技術が皆さんの新たな試みに役立てば幸いです。